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「足刈りの家」と呼ばれるその家は、もう何年も住む者がいません。
そこには、ある女性の霊が出ると言われています。
今を遡ること数十年前、美しい女性“歩未”がその家に嫁いできました。
しかし、その結婚生活はあまり幸せなものとは言えませんでした。
帰ってこない夫に厳しい義母。しかも、歩未は子宝に恵まれませんでした。
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そんな彼女には、たった一つの秘密がありました。
結婚前に付き合っていた男性からもらった赤い靴を、誰もいない部屋で履いてみることです。
ところがある晩、その姿を夫に目撃されてしまいます。
理由を知った夫は激怒し、「足を刈ってやる!」と叫ぶと、
歩未の足を鎌で切りつけました。
不衛生な部屋に閉じこめられた彼女は、足の傷も癒えぬまま、
次第に精神を蝕み、やがて亡くなってしまいます。 |
しかし、歩未の怨念は深く、結局その家は滅んでしまいました。
今でも、その屋敷に足を踏み入れた者には、必ず祟りを起こします。
今日も、どこからか彼女の啜り泣く声が聞こえてきます。
「足をちょうだい…」
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お客様は、この恐怖の家に靴を脱いで入っていかなくてはなりません。
素足に触れる床の感触、ひんやりとした空気、足を狙われているという心細さ……。
靴を脱いだだけで、お客様は一気に無防備な気持ちになり、不安感が高まります。
どうか、歩未に足を引かれないように、くれぐれも気をつけてください。 |